緬羊は季節繁殖です。弊社の場合、緬羊は自然交配させており、群に雄を入れる時期を調整して3月が分娩ラッシュとなるようにしています。
今年も3月入ってから子緬羊が生まれ出しましたが、今回は大変残念なことに乳が出ない親緬羊がいました。
そこで、弊社の担当は「親緬羊になる」と宣言してミルクを与えて育てることにしました。1日に何度もミルクを与え、生まれたばかりのときはどうなることやらと思いましたが、今ではすっかり大きくなりました。
子緬羊も担当に懐き、母を慕うように後を付いて歩いています。
弊社は自分達が作った豚肉の味や状態を確認するため、不定期ですが社員全員で試食会を開催しております。時には飼料会社様、食肉流通会社様等、日頃から大変お世話になっている関係会社様にご参加頂くこともあります。
弊社の試食会は豚肉の用意の都合上、焼肉で行っております。
普段、お肉を買って食べている食べ方を行い、その感想を聞きたいので、焼いてそのままでも、塩コショウでも、タレでもどうそご自由にで開催していますので、単に豚肉食べているだけのようにも見えます。
今回は今年入って初めての試食会でしたので、弊社産の銘柄豚3種類を用意し、関係会社様もご参加頂き、盛大に開催致しました。
銘柄は伏せて、さあ試食開始です。このような適当な試食会ですが、風味や味の違いははっきりと分かります。
各銘柄の評価も大切ですが、豚肉が何時の通りに生産できていることを確認することもこの試食会の大きな目的です。
弊社は全畜連の「飼料効率改善による黒毛和種肥育牛の生産性向上に関する調査事業」の実施農場で、肥育している黒毛和牛の一部が本調査事業の対象牛になっています。
飼養効率に関する試験ですので飼料の分析はもちろんのこと、消化率に関する分析も行うことになっております。
「未消化物に関する分析」とは簡単に言うと「ふん」を採取して分析を行うこと。そのため「ふんの採取だ!」と本事業に検討委員としてご協力頂いている日本大学生物資源科学部 梶川教授を始めとする門下生の学生さんが3日間に亘って、ふんの採取を行ってくださることになりました。
牛舎で怪しい道具を片手に戦闘準備もとい、ふんを採取する道具を片手に牛がふんをして、採取するチャンスを伺っております。
これから1日中、牛舎内もしくは周辺で牛がふんをするのを待ち採取して頂くのですが、よりによって、初日は木枯らし1号が吹き、山から風に流されて雪や雨が飛んでくる、栃木的には「ふっかける」、今年一番の寒い日になりました
梶川先生を筆頭に寒さにも負けない元気な学生さんが参加して下さっているので、採取は完全にお任せしてしまいましたが、問題は弊社の牛が「ふん」をするかどうかです。
平成28年10月29日、30日に栃木県宇都宮市の栃木県庁にて、「とちぎ“食と農”ふれあいフェア2016」(主催:とちぎ“食と農”ふれあいフェア実行委員会)が開催されました。
毎年開催されている同フェアですが、栃木県の食と農の魅力を発信し、農業・農村への理解を深め、生産者と消費者の信頼関係を深めることを目的としたイベントで、今年は『きて みて 感じる! とちぎの農力 ふるさとの味力』と題し、「味」・「農」・「感」の3つのテーマを中心に実施されました。「味」は「とちぎの味力を楽しむ!」をテーマに特A米3ブランドの食べ比べなどが行われました。「農」は「とちぎの農を知る!」をテーマに農産物の販売や家畜とのふれあい体験、農業機械の試乗体験などが行われました。「感」は「とちぎの食と農を体験」をテーマに県の公式マスコットのとちまるくんの飾り巻きずし作りや食育フェアなどが行われました。今年のフェアは両日とも快晴で朝早くから大勢の人が来場し、来場者は1日目4万7千人、2日目5万7千人と2日間で10万人を超え、大いに盛り上がりました。
これまで全畜連 研修牧場として参加して来ましたが、株式会社 ぜんちく那須山麓牧場としては初めての参加です。新しい法被に身を包み、新たな気分で2日間に亘って栃木県養豚協会のブースにて弊社産畜産物のPR、販売を行いました。
今年は加工品と揚げ物の2本立とし、「那須山麓豚」の無添加ベーコン、ウインナー、味噌漬、塩麹漬、揚げたてとんかつのほか、黒毛和種「那須山麓牛」を使用した無添加カルビベーコン、揚げたてメンチカツの販売を行いました。その場で食べることのできる揚げたてのとんかつやメンチカツは大変好評で、数個限定で販売した無添加ベーコンや和牛の無添加カルビベーコンのブロックも食に関心の高い方からご好評頂きました。
本イベントは、消費者と直接会話ができる良い機会で、毎年刺激とやる気を頂いております。これからも消費者の方々に安心・安全でおいしい豚肉・牛肉を生産できるように励んで参ります。
「国産豚肉の農場トレーサビリティ」(豚トレ)とは、一般社団法人 日本養豚協会(JPPA)が平成25年度から開始した農場段階のトレーサビリティを確立し、品質・衛生管理の向上に取り組みで、「①農場がわかる」、「②豚肉の特徴がわかる」、「③農場の生産情報がわかる」、「④農場の品質・衛生管理がわかる」、「⑤豚及び豚肉の行程がわかる」をねらいとして、情報提供を積極的に行う仕組み(JPPAのサイト「国産豚肉の農場トレーサビリティとはなにか」より )で、弊社も農場番号「09003」で参加しております。
この度、本システムに銘柄豚「千本松豚」を登録し、案内パネルを作成して頂きました。
販売店である(有)西谷商店さんに掲示してあります。是非、豚肉をご購入の際のご参考にして下さい。
(有)西谷商店
〒324-0046 栃木県大田原市加治屋94−111
電話: 0287-23-5529